観音寺沿革・行事
聖法山 観音寺は、生駒山中腹の大阪府東大阪市から奈良県生駒市を通る国道308号線沿いにあり、この道の県境にある峠を「暗峠(くらがりとうげ)」、そしてこの道を「暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)」といい、数ある奈良街道の一つで「日本の道百選」にも選定されています。またこの道は、松尾芭蕉が1694年(元禄7年)に大坂へ向かう途中に通り、「菊の香に くらがり登る 節句哉」という句を詠んでいます。当寺の境内には豊浦川が流れ、平行して旧奈良街道があります。
江戸期の俳人・文人や中村代官、さらには諸大名が休憩した茶屋跡があり、その茶屋跡の傍らに「木魚石(もくげいし)」があります。昔、子供にお乳を飲ませる頃になると、この石から木魚の鳴る音がしたことから、その呼び名がつけられたといわれています。この木魚石と、街道下にある蜘蛛石、長持石の三つの石を合わせて「枚岡三石」と言われています。
境内の天竜の瀧から流れる霊水は「観音延命の水」で、天然ミネラルを豊富に含んでおり、毎日たくさんの方が水汲みに来られ、また参詣の方、ハイキングの方々の喉をうるおしています。
また、観音寺では「高野山巡礼」、「西国三十三カ所巡拝」、「大峯山登拝」なども行っており、当寺の信者、檀家の中から多く参加されています。
一、 |
仰げつきすむ 法のみね 菩薩は大慈の 笑み讃え 普く甘露の 門を開け (あおげつきすむ のりのみね ぼさつはだいじの えみたたえ |
二、 | 大悲の光 仰ぎつつ 合すもろてに 福風は 補陀落界の滝の音 (だいひのひかり あおぎつつ あわすもろてにふくかぜは |
三、 | 三界流転の 我々を もらさですくい 導きて 暗がり峠 越ゑたまう (さんかいるてんのわれわれを もらさですくいみちびきて |
御詠歌(ごえいか)とは・・・
仏教の各宗派には、それぞれに御詠歌があり、宗教音楽の一つです。「詠歌( 五・七・五・七・七 の三十一文字の和歌に曲をつけたもの)」と「和讃(七・五調または、自由な歌詞に曲をつけたもの)」の二つに分かれており、一般にこの二つを総称して「御詠歌」と呼んでいます。
年中行事
大晦日~元日 | 行く年来る年 風呂敷護摩/鳴り護摩(甘酒・雑煮接待) |
1月 3日 | 新年祈祷 初護摩法要(赤飯・雑煮接待) |
2月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 (豆粥接待) |
3月 第一日曜日 | 月並み護摩法要・春彼岸法要 |
4月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 (降誕会) |
5月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 |
6月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 |
7月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 |
8月 第一日曜日 | お盆・施餓鬼・燈明供養 |
9月 第一日曜日 | 月並み護摩法要・秋彼岸法要 |
10月 第一日曜日 | 秋季大祭 柴燈護摩法要・火渡り |
11月 第一日曜日 | 月並み護摩法要 |
12月 第一日曜日 | 納め護摩法要 (古札撥遣) |
●当寺駐車場もございますので、お車にてご参詣くださっても結構です。